ファミコンカセットの電池交換

で1番多い形状のカセットでの成功方法を掲載。
成功ってのはきちんとカセットが閉まって見た目も良い感じ?って意味です。

 

カセットを開ける作業から開始

 せっかくの完全版?なのですから細かく説明… ファミコンカセットの1番多い形、中身もこのタイプがたぶん1番多いであろうというものでの開ける作業。普通型であろうとそうでなかろうとカセットのガワ、つまりプラスチック部分を開けるのが1番大変です。左の画像では解りにくいかもしれませんが親指に力を入れて隙間を開けています。そこの開いた隙間にこちらの画像のように印刀を刺しいれます。印刀でなくてもかまいません。丈夫で入るものを入れます。1つを入れたらその、隙間をキープしつつこちらの画像のようにこの位置に差し入れます。最初からここに入れられるようなら、ここに入れましょう。かなり指で開かないと入りませんのでちょっと力が要りますがなんとか入るとは思います。手順のようにすると多少、力任せな作業が楽?になるかもしれません。この状態でテコの原理で力を入れると最初の留め具部分がカチッと開くか、カチッ折れるかどちらかでカセットが開くと思います。
力を微妙にうまく入れると折れないで済みますが、ちょっとでも失敗すると中の留め部分が折れます。ただ、折れてしまっても外見にはそんなに差し障りはありませんが…。微妙にうまく力を入れても折れる時は折れますし…その辺りは運もあるのかも?と最近思います。
これがテコの原理で力を入れて開いた時になります。この時は…折れてしまった状態になりました(^_^;)こちらに解説入り画像があります。解りにくい…かなぁ。ただ、この部分が折れてしまっても後からここをくっつけて留め具として使えるので折れてしまった場合には破片をきちんと取っておきましょう。破片はカセットの内側にありますので、なにせ小さな欠片ですから無くさないように注意。無くしてしまったらテープで貼って固定するようになります。見た目的にテープがあっても構わないようでしたら特に気にしないでも良いのかも。ここが外れた後にカセットの上にある留め具を外します。ここを外すのは留め具が外れる方向にスライドさせるような感じに力を入れつつ開くようにします。
ちょっとずつ力を入れて開くと大体は折れないで開ける事が出来る…と思います。慣れも必要ですので失敗する場合もあります。折れてしまったら破片を保管すればくっつけられますし、テープ留めでも問題はありません。ただ見た目を重視されるようでしたら、破片は大事に無くさないようにとっておき付ければ外見上でも全く問題なくキレイですので管理人としては欠片を取っておいて後からくっつけるほうがお勧めです。
左の画像が開いた所です。この画像は止め具が折れずに開いた時のものです。けっこうガチッと音がして開くので折れたように感じるかもしれません。このように開いたらそのまま指でちょっと開いてその隙間に最初で使った印刀を差し入れ閉まってしまわないように固定します。簡単に閉まりますので固定は早めにしたほうが良いです。本当にすぐにカチッと閉まってしまうんですよ。開けるのはけっこう苦労するのに閉まるのは本当に簡単。で、固定したらそのままちょっと力を入れて開き、その間から中の基盤を取り出し、その後にさっきにも記したようにスライドさせるような感じで残り2箇所を開けます。ここまでしたら残り2箇所を開けるのはそんなに大変ではありません。基盤を取り出さないで開ける事も出来るのですが先に出してしまったほうが開けやすいと感じます。開いた時に基盤がボロッと落ち出る場合もありますので基盤にショックを与えないという意味でも先に出してからの作業が良い…かな、と。スライドさせるような感じで開くようにするとカセットが完全に開きます。完全に開けないで電池を交換後元に戻せば良いのでは?と思えますが基盤を隙間からちゃんと入れるのは難しいくうまくいきません。
さっきから書いていた折れてしまった留め具なのですが、耐衝撃の瞬間接着剤でくっつけた状態がこの左側にある画像です。ちょっと見えにくいですが折れた後が薄っすらと見えると思います。解説を入れた画像がこちらになります。この、耐衝撃を持つ(ゲームのキャラ設定にありそうな単語ですが、実際にこのように書かれているんですよ。商品に)瞬間接着剤だとくっつけた後にもちゃんと留め具として機能をしますのでうまく接着するのが管理人としてはお勧め。ただ、細かい部分なのでピンセットとかあってもしやすいかもしれません。手でも出来ますが、指をくっつけないようにだけ注意が要ります。接着剤を大量に使うわけではないので指に付いても大した怪我とかはしませんけれどね。
接着する際には折れた欠片に接着剤をつけるのではなく、元の側につけたほうが簡単です。ベッタリ大量に接着剤を塗る必要はありません。接着剤を塗ったあと、大急ぎで焦って貼らなくてもすぐに乾きはしないので正確に折れた部分が合致するように付ける事が大事。すぐに乾かないとは言っても、あまりにものんびり貼る作業をすると乾く…かも(^_^;)折れた場所にきちんと合致するように貼ったら10秒くらい押さえ完了。
 

中身はこんな感じになっています

 今まででも中身紹介をしていますが一応… これが中身としては平均的な形の基盤。見てすぐに解ると思いますが左上が電池となっています。これは基盤。電気関連ですので体の静電気とかにもあまり強くないとは思いますので、多少は体の静電気を取ったり帯電を解消したほうが良いかもしれません。ただ、当サイト管理人はこれを意識した事が1度も無かったりしまして…。でも基本的に帯電とかは良くないので注意書きとして記しました。ちなみこれの反対側画像。裏と書きましたが、カセットの形状になると、電池のあるほうが裏となり電池とか各種コネクタとかが付いていないほうが表となっているんですよ。
このように基盤を出したファミコン本体に差込む部分をキレイに拭いておくと良いです。ここが汚れて接触不良がおきます。プラスチックの側、というかカセットの状態だとこの部分は綿棒とかで拭くしかありません。けっこう拭きにくいものがありますので、この出した時にちゃんとキレイに掃除しておくと良いかもしれません。拭くのはチリ紙でも綿とかの布でも構いません。汚れが激しい場合にはカセットテープの接触部分とかを掃除するのに使うクリーニング液を軽くしみ込ませて拭くと効果的です。大体は乾拭きで大丈夫。
電池を取る作業の写真が左になっています。電池を取る方法なのですが、まずはマイナス側にあたるほうを取り去ります。留めている金具はとってもガッチリとくっついてるので剥ぎ取るのは力とコツが少々必要かもしれません。マイナス側は今回の交換方法ですと電池のマイナス側を繋いでいる金具は必要なので残しておかないとなりません。そうすると左の写真でしているように、電池と留めている金具の間に入る硬くてけっこう平たいものをねじ込んでグリグリと動かしながら剥ぎ取ります。画像には軽く解説を入れてありますが、この解説以外に注意する事は、電池とそれをとめていた金属が剥がれた時勢い余って基盤に付いているコネクタを傷付けないように、という部分も注意が必要です。この作業はグリグリしつつ外すように押し込みながらするので外れた瞬間、ガッと奥にそのまま行く事が多いです。
多少、物によって取りやすい取りにくいという事がありますが往々にしてかなり固いですよ。カセットを開ける作業とこの、電池を剥ぎ取る作業が大変な部分です。後は…そんなには大変ではありません。無事に剥がれたこんな感じになります。次は反対側、つまりプラス側を取る作業に入ります。
ここが電池部分の裏側になっています。プラス側はさっきのように電池を剥ぎ取る必要がありません。残りのプラス側部分、ここは先のように電池と基盤を繋ぐ金属部分を残さないで構わないので簡単。この裏の部分をハンダコテで熱して抜き取ればいいんです。ここを熱してハンダを溶かして抜きます。小道具のところで説明してあるニードルプライヤーにて先に剥がした電池をつまみを角度を変えて固定をしつつ引っ張りながらハンダコテでさきほどに画像で紹介した部分を熱します。
角度を変えてこの画像のように力を入れながら熱してうまく、要らないプラス側を抜き取りましょう。誰かが協力してくれるのであれば基盤を押えて持っていてもらうと楽です。当サイト管理人は1人で作業ですが…。ここではまだ、紹介していませんが1人で作業をする際にクランクとかで固定してもけっこう良い感じに作業がしやすいですよ。これは無くても全然、出来るのであったても便利、程度なくらいです。ここで説明した部分をハンダコテで熱し、ハンダを溶かして抜き取る時、解けたハンダが飛び散る場合がありますので火傷や、周りのものに飛んでしまいコゲたり傷付いたりに注意がちょっと必要です。
 

電池ケースを取り付ける作業

 これまで使ってきたタイプとは違った電池ケースです… そして無事、電池を良い感じに取り外せた状態です。ハンダコテで熱して取り去ったほうに電池ケースをハンダ付けします。今回使う電池ケースはプラス側だけの接触点であり、マイナス側の接触は基盤に静残した金属部分が担う形になります。電池ケースにも「+」と印がありますね。これを熱して外した側に差し入れハンダ付けするのです。
その前に電池ケースのこの部分だけをペンチ等で鋏んで平らにまっすぐに形を変えます。元々、曲がっているのでここの曲がりを直すのですが、紹介してあるほうだけをなおして下さい。ここで紹介していない反対側にも同じ部分がありますが、こちらはそのままいじらないでおきます。まっすぐに、平らにしないままでも取り付けが出来ないわけではありませんがかなり取り付けがしにくいので平らに伸ばすほうがお勧めです。なお、今回の取り外しでは基盤に穴がきれいに開くように外せていません。ハンダコテで熱して取り外した部分に穴が開くように取れれば平らに伸ばさなくても簡単に取り付け可能かも。穴が開くように、とは元々、付いていたハンダで穴が塞がる事が多いんですよ。うまくハンダごと抜けると基盤にはきれいに穴が開くように取れます。
取り付ける作業の画像が左です。そしてこのように押しながら裏側をハンダコテで熱して付けます。上で書いた事に関連しますが、熱して電池を外した部分に穴がきれいに開いた場合にはこの図にはなりません。取り付ける電池ケースが穴に差し込まれますので差し込んだ状態で裏側をハンダ付けする作業となります。押しながらする必要が無いだけで取り付け方としては変わりません。穴が開いた場合ハンダをちゃんと自分でつけないとなりませんが、穴が塞がってる場合は穴にハンダが残っているので裏側を熱するだけで付けられるのです。
ですのでどちらが楽(穴が塞がった状態か塞がった状態か)に電池ケース取り付けが行えるかは…どっちもそれぞれ大して変わらないとは思います。ここでの注意は電池ケースを指で押さえる時、熱伝導でけっこう電池ケースが熱くなります。全部、金属なのでとてもダイレクトに熱が伝わるので火傷をしやすい作業です。実際に作業を自分でしてみると、火傷しないよううまく押さえたりする事は出来ると思いますよ。文章で書くとうまく伝わりにくいかもしれませんね。難しい作業ではありません。文で記すと難しく感じるような気が…書いていて思えてきたので補足です(^_^;)
そして左の画像が電池ケースを取り付けたものです。ちょっとずつ全貌が見てきましたね。取り付けの際右基盤とこの電池ケースに隙間が無いように取り付けるようにします。浮かせると安定感がイマイチになってしまいますので、浮いて付けてしまった後でもハンダは再び熱すれば大丈夫なのでまた熱して押さえれば簡単に密着して付ける事が出来ると思います。
この電池ケースそのものがプラス側を繋ぐものとなっていますので、これでほぼ、電池ケースの取り付けは完了に近いものがあります。ただし、このままだと電池ケースの左側、取り付けに使った部分でないほうの端っこがそのままブラブラしていて安定感としてちょっと良くありません。でも、ハンダで付けるのは無理。プラス極を繋ぐのがこのケースなので反対側をハンダで繋いでしまうのは、マイナス極側に繋ぐ事になってしまい、それでは電池が機能しません。このまま、やや不安定なままで電池を取り付けてもバックアップ機能可能になりますが試してみた所、やっぱりちょっと不安が残りますので反対側を固定する作業をしないとなりません。(実はここの固定を何でしたら良いか今まで見当たらずやや、不安定だったので発表はしませんでした)
ハンダで固定していない側を裏から見た画像が左のものになります。ギリギリでマイナス極側部分と付いていない状態です。ここを横から見た画像がこちらです。
ここはこの程度にくっつかない状態のままこの部分をグルーガンの糊で接着します。(ホットメトルとも言われるものです)厳密にチェックしたのではありませんがこのままここの部分を接着する作業をして接着したのがこの画像になります。白く濁っているので見えにくいですが、このままグルーガンで接着するとこういった感じになります。ここまできたら電池ケース取り付け作業は終わりですね。あと、多少したほうが良いいじり部分がありますがもう電池交換の作業は終盤。そう、この部分をグルーガンで付ける時もグルーガンで糊付けする時から糊がここに付いた後数秒間、きっちりと手で押さえて固定しておく事が必要。でも押さえすぎて横の部分、電池ケースの横の小さい突起部分でなく、平たい部分が基盤よりも奥にならない程度に押さえ(ハンダで付けた部分と同じようにまっすぐなる感じ)にする事。そうしないで斜めにきつく付けると電池が入らなくなってしまいますからね。基盤とちゃんと平行になるように固定すればちょうど良い感じです。
電池ケースが付いたらこんな感じになります。無事に付いた電池ケースに電池を入れるのですが意外と入れにくいんですよ。簡単に入れるにはこのように電池ケースの中に紙を入れて入れると入りやすいです。紙はあまり薄いと破けてしまいますし、ざらざらしていると入れにくい。
ここで使っているのは両面テープの剥がしたあとのシール紙。シールの裏紙は丈夫さもありツルツルさあるのでちょうど良い具合なんですよ。もちろん、これ以外でも出来ますが使用感が良いので一応紹介。電池を入れたあと、先にとめたグルーガンの部分が浮いてしまう場合があります。グルーガンの糊はそれほど強度があるわけではありませんので電池を押さえる為にバネになっているケースに負けて浮いて外れるような感じになってしまう場合がありますので、そういう場合には補強すれば大丈夫。あと、あまりにきつく感じるようであれば、電池ケースの電池を押さえる為にバネになっている2ヶ所を手前側にちょっと曲げるようにして、押さえをゆるくするのも手です。ちょっとゆるいほうが逆に安定するような感じもありました。要は電池を入れて糊での固定部分が外れなければ良いのです。
 

いよいよ作業の終了になります

 一応、しておく作業とシメの作業?をします… ここでの説明は電池の交換に直接関係があるのではありませんが、後々に楽?と思える部分です。何せ電池は消耗品。交換してもそのうちには電池切れを起こすものです。再び交換する際は今回、取り付けた電池ケースで楽なのですが唯一、再び交換する時に面倒なのはカセットの外側。つまりプラスチックの部分を開ける作業なのです。閉めるのは強く押さえれば比較的、簡単に閉まりますが開けるのはなかなかなもの。再び、開ける作業を楽にする為に、とめ具部分を削っておくのが効果的。
ここにある画像みたくしておくと次回に交換したい時が来たら簡単に開きやすくなります。削り過ぎても簡単に開き過ぎてしまってよくありませんが…。大体、紹介した画像程度が良い具合…かな。もう少し削りを深く入れても大丈夫だとは思います。まぁ…画像の説明にも書きましたが再び、交換して遊ぶかどうかはかなり謎なのですが、ファミコンはもう作られないものなのでずっと遊べる状態にしておきたく。もしかしたら誰かが受け継いで次世代に伝える?とか壮大な未来があるかも?(笑)折れてしまって瞬間接着剤で付けた部分ももちろん、削ります。削ってもちゃんと接着は取れませんので大丈夫です。
ケースに基盤を入れて閉める前にはテストをします。このまま基盤むき出しの状態でファミコン本体に差し込んでみて動作をさせてみるのです。ゲーム画面が正常に出る事を確かめるのももちろんですが何よりはバックアップが成されるかを確かめないとなりません。ですので、そのまま少しゲームを進めてセーブをしてみます。その後、電源を落とし(リセットでももちろん良い)ゲーム再開をしてみてデータが記憶されている事を確かめられればいよいよ、カセットに入れて閉じましょう。
基盤をセットするのはカセットにして表面(ゲームのタイトルシールが貼られている側)が良いです。ここには突起で基盤を正しい位置にセットできるように出来ているので、ここに合わせてシックリと来るようにしてから裏側を合わせて閉じるんです。ただ、たまに突起とかで基盤を正しい位置にセット出来る仕様になっていないものもあるようなので、念のため、カセットの側と基盤の向きを覚えておいたほうが良いかもしれません。当サイト管理人が今まで開けた中には突起で正しい位置に基盤セットが出来ない使用のものはありませんでした。確率としてはそういう仕様は少ないのかも。これで交換作業はおしまいになります。